TRSMAIN(圧縮ツール)
By 渡辺 - Posted: 2009/08/25 Last updated: 2010/03/07
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TRSMAINは、IBM社が提供するMVS(z/OS)で稼働する無償で使用できる圧縮ツールです。
取得したダンプやトレースを圧縮するのに使用したりします。
ダウンロードはTRSMAIN Utilityのサイト(英語のサイトです)からできます。
z/OS V1R9以降は、”AMATERSE”という名前でサービスエイドの一つとして標準提供されています。
(z/OS V1R7,V1R8の場合は、OA19194のAPARで新機能として提供されます。)
AMATERSEを使用する場合は、TRSMAINとの以下の点に注意が必要です。
・TRSMAINとAMATERSEでは、使用するDD名が違います。
■TRSMAIN
インプットデータセットで使用するDD : INFILE
アウトプットデータセットで使用するDD : OUTFILE
■AMATERSE
インプットデータセットで使用するDD : SYSUT1
アウトプットデータセットで使用するDD : SYSUT2
*ただし、AMATERSEでは、ALIASとしてTRSMAINが提供されているため
PGM=TRSMAINを指定すれば、従来のDD名(INFILE,OUTFILE)が使用できます。
・AMATERSEは、”SYS1.MIGLIB”へロードモジュールが提供されているので、JOBLIB,STEPLIBの
明示指定は必要ありません。
順次(PS)データセットや区分(PO)データセットは圧縮できますが、
VSAMデータセット,PDSEデータセット,DAデータセット,ISAMデータセットは圧縮できません。
(AMATERSEであれば、PDSEデータセットも圧縮できます。)
PARM=’PACK’ :INFILEに指定されたデータセットを圧縮します。通常はこれを指定します。
PARM=’SPACK’ :INFILEに指定されたデータセットを圧縮します。圧縮率が高めですが
CPU,実行時間ともにかかります。
PARM=’UNPACK’ :PARM=’PACK’あるいはPARM=’SPACK’で圧縮したものを復元します。
STEPLIBには、TRSMAINを格納したロードモジュールライブラリを指定してください。
*AMATERSEであれば、STEPLIBは不要です。
TRSMAINというのがツールの名前ですが、”TERSE”ということが多いようです。
また、IBMのメインフレームを利用していると、このツールで圧縮されたものを渡されたり
逆に、TRSMAINで圧縮して送付するよう指示されることがありますので、使用方法を
知っておいた方がいいでしょう。
(参考)AMATERSEの英語マニュアル
取得したダンプやトレースを圧縮するのに使用したりします。
ダウンロードはTRSMAIN Utilityのサイト(英語のサイトです)からできます。
z/OS V1R9以降は、”AMATERSE”という名前でサービスエイドの一つとして標準提供されています。
(z/OS V1R7,V1R8の場合は、OA19194のAPARで新機能として提供されます。)
AMATERSEを使用する場合は、TRSMAINとの以下の点に注意が必要です。
・TRSMAINとAMATERSEでは、使用するDD名が違います。
■TRSMAIN
インプットデータセットで使用するDD : INFILE
アウトプットデータセットで使用するDD : OUTFILE
■AMATERSE
インプットデータセットで使用するDD : SYSUT1
アウトプットデータセットで使用するDD : SYSUT2
*ただし、AMATERSEでは、ALIASとしてTRSMAINが提供されているため
PGM=TRSMAINを指定すれば、従来のDD名(INFILE,OUTFILE)が使用できます。
・AMATERSEは、”SYS1.MIGLIB”へロードモジュールが提供されているので、JOBLIB,STEPLIBの
明示指定は必要ありません。
順次(PS)データセットや区分(PO)データセットは圧縮できますが、
VSAMデータセット,PDSEデータセット,DAデータセット,ISAMデータセットは圧縮できません。
(AMATERSEであれば、PDSEデータセットも圧縮できます。)
- サンプルJCL
//jobname JOB ... //stepname EXEC PGM=TRSMAIN,PARM='aaaaa' //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=your.joblib.or.steplib.dsn //SYSPRINT DD SYSOUT=*,DCB=(LRECL=133,BLKSIZE=12901,RECFM=FBA) //INFILE DD DISP=bbb,DSN=your.input.dataset.name //OUTFILE DD DISP=ccc,DCB=ddd,DSN=your.output.dataset.name, // SPACE=space_parametersEXEC文に指定するPARM=’aaaaa’に、オプションを指定します。
PARM=’PACK’ :INFILEに指定されたデータセットを圧縮します。通常はこれを指定します。
PARM=’SPACK’ :INFILEに指定されたデータセットを圧縮します。圧縮率が高めですが
CPU,実行時間ともにかかります。
PARM=’UNPACK’ :PARM=’PACK’あるいはPARM=’SPACK’で圧縮したものを復元します。
STEPLIBには、TRSMAINを格納したロードモジュールライブラリを指定してください。
*AMATERSEであれば、STEPLIBは不要です。
TRSMAINというのがツールの名前ですが、”TERSE”ということが多いようです。
また、IBMのメインフレームを利用していると、このツールで圧縮されたものを渡されたり
逆に、TRSMAINで圧縮して送付するよう指示されることがありますので、使用方法を
知っておいた方がいいでしょう。
(参考)AMATERSEの英語マニュアル
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