2009年のメインフレームの立ち位置

By 高尾 - Posted: 2009/10/30 Last updated: 2009/10/30 - One Comment
メインフレームがなくなるか、なくならないか、の議論を考えてみました。
まず、IBMのコミットメントIBMメインフレーム憲章で当面、IBMはメインフレームを続けていくのでしょう。

需要

少し古いがメインフレーム終焉の嘘という記事があります。東京海上日動システムズ株式会社 常務取締役 島田洋之氏の談話形式なので、ちょっと要約してみます。
もうひとつ、メインフレームからx86サーバへの移行は本当に正しいのかという記事がある。要約すると、
無理にメインフレームの肩をもたずとも、IBMにソリューションの見積もりを出させて比べるといったことが必要なようだ。

供給

これはもっと古いですが、「メインフレーム技術者が足りない」。定年した年寄りを安く再雇用すればなんとなかなるだろう、と企業側は思っていたのですが、当人達は「しんどいし、いまさら若造に使われるなんてまっぴら」だったということです。探したっていないものはいない。ましてや、安い給料じゃーね。
しかも、このサイトの存在意義のひとつですが基礎からきっちり積み重ねていないと、わからないのがメインフレーム。

錯覚

メインフレームは金がかかるからなくすべきだ、とか、ノスタルジーを感じている人間を排除するべきだ、とかは、上の話からすると的外れといわざるを得ないでしょう。
今や数百メガのメモリーで動くメインフレームは「ライトOS」とかいわれたりもしてます。Windows7が最低、1GBメモリーという話からすると、あながち笑い話でもありません。z/OS上では、Javaが稼動するのですからメインフレーム=COBOLというステレオタイプな話も止めて欲しいですね。
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One Response to “2009年のメインフレームの立ち位置”

Comment from 野良猫
Time 2009年10月31日 at 19:29

 今回の話はまったく同感です。

 『メインフレーム=滅びるOS』と言う人たちが居ますが、自分はそんなことは無いと思っています。
 フロントの業務は減るでしょうが、データバンク的な業務は益々増えると自分は思っています。