CLIST

By 神居 - Posted: 2010/01/07 Last updated: 2010/01/07 - Leave a Comment

CLIST:コマンド・リスト(コマンド・プロシージャー)

CLISTはTSOにおけるコマンド・スクリプトです。同じコマンドを繰り返し実行する時、決まったパターンで複数のコマンドを連続して実行する時など、繰り返し入力の手間を省いたり、定型的な処理を自動化させるために用いられます。
処理を自動化すると言う意味ではJCLにも似ていますが、目的や機能はUNIXやWindowsにおける、シェルスクリプトやバッチファイルと同じと考えていいでしょう。JCLにはできない、ループの制御や端末入出力など、プログラム的な要素も組み込まれています。

処理の対象となるデータセットやメンバー名などを入力させJCLを生成してサブミットしたり、コマンド操作の記録を残すためにCLIST化したり、などさまざまな用途で利用されます。

次に示すCLISTは、VSAMデータセットのレコード内容をISPFブラウザーで表示するためのサンプルです。

時間が掛かる大量のデータ処理にはバッチジョブが向いていますが、TSOコマンドやISPFサービスを組み合わせることで、面倒なプログラムを作ることなく、処理を自動化させたり、繰り返したりすることができます。JCLによるバッチ処理だけでなくCLISTも使いこなせるようになれば、MVSの利用方法の幅は大きく拡がります。

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