KBKARCS
By 神居 - Posted: 2010/06/17 Last updated: 2010/06/17
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ARCS(ARChives Service program):富士通OSにおけるDASDボリューム・ユーティリティー
ARCSは富士通のメインフレーム用ソフトウェアで、DASDボリューム上のデータの退避、復元、複写、移行を行うユーティリティーです。KBKARCSはそのプログラム名です。マニュアル「ARCS使用手引書」に詳細が記載されています。MSPおよびXSPで利用できます。
ボリュームのバックアップ
//ARCS EXEC PGM=KBKARCS,REGION=4096K //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSUT1 DD VOL=SER=DATA01,UNIT=SYSDA,DISP=OLD //SYSUT2 DD VOL=(,,,3),UNIT=TAPE,DISP=(,KEEP),DSN=ARCS.BACKUP.DATA01 //SYSIN DD * BACKUP VOLUME,FROM(DD(SYSUT1)),TO(DD(SYSUT2)),LIST,COMPRESS //
ボリューム・バックアップのサンプルです。LIST はバックアップしたデータセットに関する情報(DSN、DSORG、トラック数など)をSYSPRINT データセットに書き出すオプションで、COMPRESS はバックアップ・データを圧縮するオプションです。
ボリュームのリストアー
//ARCS EXEC PGM=KBKARCS,REGION=4096K //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSUT1 DD DSN=ARCS.BACKUP.DATA01,DISP=OLD //SYSUT2 DD VOL=SER=ALTER6,UNIT=SYSDA,DISP=OLD //SYSIN DD * RESTORE VOLUME,FROM(DD(SYSUT1)),TO(DD(SYSUT2)),LIST //
ボリューム・リストアーのサンプルです。LIST はリストアーしたデータセットに関する情報(DSN、DSORG、トラック数など)をSYSPRINT データセットに書き出すオプションです。
ボリュームのデフラグ
//ARCS EXEC PGM=KBKARCS,REGION=4096K //SYSPRINT DD SYSOUT=* //DASD DD DISP=OLD,UNIT=SYSALLDA,VOL=SER=DATA01 //SYSIN DD * SCOLLECT FROM(DD(DASD)) //
データセットの再配置を行い、ボリューム内の空きスペースの細分化を解消して連続した空き領域を作成します。
データセットのコピー
//ARCS EXEC PGM=KBKARCS //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSUT1 DD VOL=SER=DATA01,UNIT=SYSDA,DISP=OLD //SYSUT2 DD VOL=SER=WORK01,UNIT=SYSDA,DISP=OLD //SYSIN DD * COPY DATASET(UAP1.%),FROM(DD(SYSUT1)),TO(DD(SYSUT2)), RENAME((UAP1.%,WRK1.%)),LIST //
ボリューム内の複数のデータセットをコピーするサンプルです。コピーできるのは順編成や区分編成のデータセットでVSAMデータセットはコピーできません。
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