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CLIST入門(1)

By 神居 - Posted: 2011/03/16 Last updated: 2011/03/25 - Leave a Comment

CLIST入門(1):CLISTの概要

CLISTは、一連のTSOコマンドを連続して実行するためのスクリプト言語です。MSPとVOS3では、コマンドプロシージャと呼ばれます。Windowsにおけるバッチファイルや、VBスクリプト同様に言語としての機能を持ち、変数を使用して複数のTSOコマンド処理を順番に実行したり、反復したりといった制御ができます。また、ISPF内のTSOコマンドシェルからCLISTを実行すれば、ISPFの様々な機能やサービスをCLISTから呼び出すこともできます。なお、CLISTの機能を利用するために、単一のTSOコマンドでも使用されることがあります。

今日、TSOはISPFをベースにしたパネル使用の対話操作が主流になり、READYプロンプトからTSOコマンドを使用する、ということは少なくなりました。しかしCLISTは、TSOコマンドだけでなくISPFのダイアログ・サービスやデータセット管理の機能も呼び出すことができます。ですからCLISTを理解し使いこなせるようになると、ISPFをより使いやすくしたり、ISPFを使った独自のツールなどを作ることもできるようになります。


CLISTの特徴と機能


CLISTの実行

CLISTの実行にはEXECコマンドを使います。

ログオン・プロシージャーのSYSPROC DD文に定義されたデータセット(プロシージャー・ライブラリー)に格納されているCLISTメンバーは、EXECコマンドを使わずに、メンバー名だけをREADYプロンプトに入力すれば実行することができます。頻繁に使用するCLISTはプロシージャー・ライブラリーに作ると便利です。
OSは入力された名前がコマンド・プログラムであると見なし、最初にSTEPLIBからLINKLIBを探します。その後でプロシージャー・ライブラリーを探します。メンバーの頭に%をつけて「%メンバー名」とすれば、最初からプロシージャー・ライブラリーだけを探します。最初からCLISTとして実行することがわかっているなら、%を付けて呼び出した方が効率はよいです。

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