コントロールブロック・マッピングマクロ一覧①

By 神居 - Posted: 2011/10/18 Last updated: 2011/10/19 - Leave a Comment

OSの各種コントロール・ブロックのDSECTが記述されているマクロがマッピング・マクロである。対してEXCPやWAIT、GETMAINやENQなどといった各種のOSファンクション(API)を行わせるためのものは実行マクロと呼ばれる。システム系のソフトウェア製品では、OSのコントロール・ブロックを参照してシステムの状態を把握したり、製品としての機能やサービスを提供することはよく行われている。
MVSには数多くのマッピング・マクロがあるが、互換を持っている範囲でそれらのMSPおよびVOS3での対応するマッピング・マクロを示す。

MSPもVOS3も互換OSなので、基本的なコントロール・ブロックも同等のものが数多くある。ただしコントロール・ブロックを構成する各フィールドについては、その名前や位置までも同じとは限らない。基本的にMVS/SPまでで実装されていた制御表とその中のフィールドについてはほぼ完全互換がある。MVS/XA以降はMVS/ESA第3版あたりまでは、ほぼ互換があるが、個々のフィールド・レベルでは必ずしも互換とは言えなくなってきた。MVS/ESA第4版やOS/390以降では、MVSとMSP/VOS3では機能面でもずいぶん乖離してきたため、コントロール・ブロック自体がなかったりもしている。

VOS3の場合、ISV向けに個別に開示されたものを含む。そのため一般のVOS3ユーザーに提供されているマクロ・ライブラリーには含まれていないものも記載している。

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