CLIST入門(9)

By 神居 - Posted: 2011/12/09 Last updated: 2011/12/09 - Leave a Comment

CLIST入門(9):ISPFの呼び出し

これまでの連載で、CLISTとはどういうものか、どんな機能があるのか、使うと何ができるのか、といったことのアウトラインを紹介してきました。しかし、自動化されようが、繰り返しの作業が楽になろうが、いかんせんコマンド・ベースの処理で、TSO端末での作業の大半をISPFでこなしている現在では、何となく物足りない、機能やしくみはわかったがあまり使いようがないな、と感じる人も多いと思います。
そこでこのシリーズの最終回である今回は、CLISTからISPFを呼び出す方法を解説します。ISPFを呼び出すことで、コマンド・ベースの処理とパネルを使う対話処理を組み合わせたり、対話型の反復処理を行ったり、応用範囲がさらに拡がります。

ISPFのダイアログおよびPDFの機能は、CLIST、REXX EXECあるいはアプリケーションプログラムから呼び出すことができます。コマンド形式とリンク形式の2種類の呼び出し方法があり、CLISTから呼び出す場合はコマンド形式を使用します。ISPFを呼び出すためのコマンドが「ISPEXEC」です。他のTSOコマンド同様にISPEXECコマンドをCLISTに記述するだけで、簡単にISPFおよびPDFの機能を実行させることができます。



ISPFのサービスを組み合わせることで、コマンド・ベースだけではできなかった処理を組み込むことも可能になります。マニュアルなどを参考にしていろいろなサービスを試してみて下さい。ISPEXECで呼び出せるサービスの種類とパラメーターなどの詳細は、「z/OS 対話式システム生産性向上機能(ISPF)サービス・ガイド」に詳細が解説されています。

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