VTOCフォーマット①

By 神居 - Posted: 2012/05/29 Last updated: 2012/05/29 - Leave a Comment

VTOCフォーマット①

ディスク装置の管理方法はMVS、MSP、VOS3の3つのOSでは基本的に互換がある。IPLレコードやVOLUMEラベルの位置(シリンダー0、トラック0の構成は同じ)は同じで、VTOCはVOLUMEラベルのオフセットx11にCCHHRの形式で格納されている。
VTOCの構成(キー部44バイト、データ部96バイトの140バイト固定長レコードの集合で、先頭レコードがFormat-4 DSCBレコード、2番目のレコードが最初のボリューム内空きエクステントを示すFormat-5 DSCBレコードとなる)と各DSCBレコードにも互換性があるが、大容量ボリュームや拡張アドレスボリューム用に拡張されたDSCBレコードには互換はない。OSの基本部分同様にMVS/SP時代から存在するDSCBレコードについては、レコードを構成するフィールドの並び順やフィールドの意味などは一部のフラグビットを除き基本的に互換である。

DSCBレコードは、IECSDSL1マクロ(MSPではKHHDSCB、VOS3ではJBBSDSL1の各マクロ)によってマッピングすることができる。ただし、MVSのFormat-7 DSCBレコードにはマッピング・マクロは提供されていない。代わりにマニュアル「z/OS DFSMSdfp:診断」には詳細な形式が解説されている。Format-7を除くDSCBレコードはマニュアル「z/OS DFSMSdfp拡張サービスもしくはDFSMSdfp Advanced Services」に記載されている。MSPでは「?OSIV/MSP?データ管理解説書」、VOS3では「VOS3/xx データ形式」の各マニュアルにて解説されている。

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