ジョブ・グループの実行
ジョブ・グループの実行(z/OS V2.2からのJES2の新たなジョブ・スケジューリング機能⑧)
グループ化されたジョブは、次に示す順序で実行を行います。
- ジョブ・グループのサブミット
- グループ内ジョブのサブミット
グループ内ジョブ(SCHEDULE JOBGROUPステートメント定義したジョブ)を、先にサブミット(ジョブ・グループのサブミット前にサブミット)すると JOB NOT RUN – JCLエラー となります。ジョブ・グループの定義については、「ジョブ・グループの定義とジョブ・グループの例-1」を参照して下さい。
グループ内ジョブは、ジョブ・グループで定義された先行・後続関係やSCHEDULEステートメントで指定された時刻条件などが満たされ次第、実行が開始されます。
ジョブ・グループ間での先行・後続関係は定義できませんが、グループ内の最後のジョブで、後続ジョブ・グループとグループ内ジョブをサブミットすることは可能です。
ジョブ・グループ・ロギング
ジョブ・グループもジョブ同様に、JES2によって実行ログが作成されてスプールに書き込まれます。ジョブ・グループには「Gnnnnnnn」のジョブIDが割り当てられます。ジョブ・グループ・ログには、グループ内ジョブの実行状況などが書き込まれます。ジョブ・グループ・ログの内容は、SDSFのJGパネルで確認することができます。
ジョブ・グループの実行例(SDSF操作例)
//JOBGRP4 JOBGROUP JOB GROUP-4 //* //TSOJD53R GJOB FLUSHTYP=ALLFLUSH GROUP JOB //* //TSOJD536 JOBSET FLUSHTYP=ALLFLUSH GROUP JOBSET // AFTER NAME=TSOJD53R //TSOJD53S SJOB //TSOJD53T SJOB //TSOJD53U SJOB //TSOJD536 ENDSET //* //TSOJD53V GJOB FLUSHTYP=ANYFLUSH GROUP JOB // AFTER NAME=TSOJD536 //* //TSOJD537 JOBSET FLUSHTYP=ALLFLUSH GROUP JOBSET FOR NORMAL END // AFTER NAME=TSOJD53V,WHEN=(!ABEND) //TSOJD53W SJOB //TSOJD53X SJOB //TSOJD537 ENDSET //* //TSOJD538 JOBSET FLUSHTYP=ALLFLUSH GROUP JOBSET FOR ABENDED // AFTER NAME=TSOJD53V,WHEN=(ABEND) //TSOJD53Y SJOB //TSOJD53Z SJOB //TSOJD538 ENDSET //* //JOBGRP4 ENDGROUP //
以下、このサンプルが示すジョブ・グループの実行例です。
SDSF/JPパネル

SDSF/STパネル

JGパネルでジョブ・グループを「ST」アクション文字で選択すれば、ジョブ・グループの実行状況を表示できます。
SDSF/OUTPUT DISPLAYパネル

JGパネルでジョブ・グループを「S」アクション文字で選択すれば、ジョブ・グループ・ログの内容を表示できます。グループ内の個々のジョブのジョブ・ログとは別に、グループ内ジョブの実行結果をまとめて確認する場合に利用できます。