GTFトレースの採取とフォーマット

By 神居 - Posted: 2008/10/28 Last updated: 2009/10/31 - Leave a Comment

MVSにはGTFと呼ばれる汎用トレース機能があります。MVS自身の動作やアプリケーション・プログラムなどの動きをシステムのレベルでトレースする機能です。一般のプログラムのデバッグには向きませんが、アセンブラー言語で作成されたシステム系プログラムなどの動きを追跡したりする目的で利用することもできます。GTFではトレースする項目をイベントと呼び、以下のようなものがあります。

その他ユーザープログラムでデータを書き込むこともできます。

余程のことがない限り一般のユーザーが自ら使うことはありませんが、基盤系ソフトやISV製品などに問題が考えられる時、メーカーやベンダーの依頼でトレースを採ることがありますので、使い方は知っておいた方がいいでしょう。トレースの採取やフォーマットのパラメーターについては依頼する人が必要なものを提示しますから、ユーティリティ名や基本のJCLコーディングなどがわかれば十分です。


GTF起動プロシージャ・サンプル


GTFの起動操作


GTFトレースオプションの例






関連マニュアル

MVS 「zOS MVS:診断のツールと保守援助プログラム」

MVS 「zOS MVS:対話式問題管理システム(IPCS)コマンド」

MSP 「サービスエイド 使用手引書」

VOS3 「システム支援」

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